脳と心の科学の「ミッドライフクライシス」(「こころ」のための専門メディア金子書房にて、情報学研究科の神谷教授のエッセーが寄稿されました。)
京大オリジナルが主催する京都大学「人を知る」人工知能講座 脳情報学Sessionの講師であり、京都大学サロンLHSの幹事でもある情報学研究科神谷之康教授が、「こころ」のための専門メディア金子書房でのエッセーを寄稿されました。

脳と心の科学の「ミッドライフクライシス」(京都大学情報学研究科 教授、ATR脳情報研究所 客員室長:神谷之康) #その心理学ホント?|「こころ」のための専門メディア 金子書房
私が学生だった1990年代前半、脳と心の科学の未来は輝いて見えた。80年代末から続いていた(第2次)ニューラルネットワークブームや、当時NatureやScienceに頻繁に掲載されていたサルの電気生理学研究の印象は強烈だった。「認知科学」や「認知心理学」の「認知」という言葉に、旧来の「心理学」や「生理学」にはない軽やかな響きを感じた。当時は、行動主義から認知科学への移行(「認知革命」)によって、観察可能な行動だけでなく、行動の背後にある認知プロセスについて研究できるようになったと言われていた(が、これが単純化された「建国神話」であることが後に分かってきた)(1)。90年代半ば以降、ニュ
京大オリジナルが主催するサロンLHSでも「再現性の科学:脳科学は実世界で役に立つか」というテーマでエッセーの内容の話題提供を頂きました。より多くの方に本内容を知っていただけたらと思っております。
京大オリジナル株式会社 担当川村
※サロンLHS(サロンレフト、Life、Human、Society【生命、人間、社会】を対象に、経済学・情報学・医学を中心に、データサイエンス、人工知能の最先端研究を広く紹介、産官学で活発に交流するサロン)
https://www.kyodai-original.co.jp/open-academy/program/?no=71