飲酒欲求・甘味嗜好性の抑制が期待される糖組成物
アルコールの過剰摂取が原因の疾病を持つ患者は数多く存在しており、社会的損失の要因になっています。
また、砂糖に対する欲求を止められないという、いわゆる砂糖依存症の存在が指摘されており、大量摂取は肥満症の病因になることがあります。
発明概要と利点
発明者らは特定の糖を摂取することで、飲酒欲求と甘味嗜好性を調整するFGF21の分泌を促すことを明らかにしました。アルコール依存症者を対象とした飲酒欲求低減薬や過剰飲酒予防、砂糖摂取抑制のための機能性食品としての役割が期待できます。
- 飲酒欲求、甘味嗜好性を抑えることが期待される経口摂取可能な物質
- 細胞実験でのFGF21分泌促進を確認(図1)
- 動物実験でのFGF21血中濃度増加を確認(図2)
図1. 細胞でのFGF21分泌促進確認
図2. マウス血中FGF21濃度増加確認
C57BL/6マウスに特定の糖(本件発明組成物である糖A、B、C)を摂取させたところ、有意にFGF21の血中濃度の増加が確認された。
研究段階
細胞、マウスを用いた実験で特定の糖がFGF21の分泌を促進することを確認済み。
適応分野
機能性食品、製薬 (一般用医薬品含む) など
希望の連携形態
- 実施許諾契約
- オプション契約(技術検討のためのF/S)
※本発明は京都大学から特許出願中です。
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お酒や甘い物の摂りすぎが気になる方に!
京都大学 産学連携担当(株式会社TLO京都)担当:近藤 淳より